くるんぱち
従来のプラ棒が、どうやって安全・便利な「くるんぱち」に変身できたのか!?
■『くるんぱち』はとっても面白い商品ですが、
発想のきっかけとなった商品が何かあったのでしょうか?
従来のプラスチック棒の下部
昔、バルーンスティック(風船の棒)といえば針金にビニールをコーティングしたものが主流でした。しかし、ビニールがはがれると中の針金が飛び出し、手に刺さって怪我をする恐れがあったんです。そこで、少しでも怪我のないように原材料を針金からプラスチックに変更することにより、『プラスチック棒(プラ棒)』が誕生しました。
そのころは当社もこの『プラスチック棒(プラ棒)』を販売していたのですが、ある日社内の女性営業スタッフさんから「プラ棒は先がとがっているので子供に危ないのでは!? いっそ棒の先を丸くしてみてはどうでしょう!」と声があがりました。
これを聞いてなるほどと思い、早速開発に着手したのがそもそもの始まりです。
■開発は順調でしたか?
形状自体が明確だったので、試作品は簡単にできあがりました。
しかしここで、「万が一、この先丸プラ棒が折れてお客様が怪我をするようなことがあったら…」という、次なる課題が持ち上がったんです。
事実、従来のプラ棒の折れた破片でお子さんの腕に傷ができたという事例があったことも聞いていましたから・・・。
■折れると、鋭利になった折れ口が刺さる心配があると?
先が丸くなった
横浜風船のプラスチック棒
はい。風船はお子さんに配布することが多いので、これはすぐに対処しなければならないと思いました。
そこで、まずは原料配合と一つ一つの製造工程から見直すことにしたんです。
プラ棒はPP(ポリプロピレン)を原料にしています。PP自体は決して硬い材質ではありませんが、プラ棒をインジェクション(型抜き)加工する際に出てくる端材をプラ棒の原料として何度も使用していくと、だんだん硬いものができあがってしまいます。
そこで、どこまで端材を入れても硬さに問題ないのか実験を繰り返し、折れにくい配合率を決定しました。次は抜き型の熱管理です。温度が低すぎず高すぎず、原料が溶けやすくて端材の劣化が少しでも遅くなるようにこちらも実験をし、設定温度を確定しました。
その結果、安全性の高い、先丸で折れにくいプラ棒を完成することができました。
■ついに安全なプラ棒が完成したんですね!市場での反応はいかがでしたか??
紆余曲折の上、完成した
「くるんぱち」
これは間違いなくお客様に喜んでいただけると確信し、積極的に営業活動したのですが、当初はお客様の側でこの商品の必要性をまだあまり感じていらっしゃらないようで、思ったほど受け入れていただけませんでした。
しかし、この商品が必ず必要とされる時が来ると信じて営業を続けて1年ほど経った頃から、次第にお客様から『先丸』のプラ棒のご指名を頂けるようになったんです。やっぱり!! と思う気持ちとホッとした気持ちで胸がいっぱいになりましたね。
そしてこの成功例を経て、さらに利便性と安全性を高めたものが作れないか?と考えて社員一同で企画会議を開いた際に出たこの意見が『くるんぱち』開発のきっかけとなったんです。
「風船をもらうのは子供や子供連れのお母さんが多いんだから、子供がもっと持ちやすくて、お母さんの負担を軽減できるようなものは作れないだろうか…」
そこで、『くるんとまるめてパチッと止める』お子さんが持たなくていいように腕輪状にできて、ベビーカーにも取り付けられて、しかもお店の装飾にも使える、とても便利なプラスチック棒を完成させたんです。
■プラ棒の度重なる改良の歴史の上にくるんぱちができあがったのですね!
個人的にはとっても使いやすくていいと思うのですが、今度の市場での反応はいかがですか?
正直なところ、この商品はまだ駆け出しですが、少しずつご利用いただいていて、ご好評の声も頂戴しています。
今は大好評をいただいている『先丸プラ棒』にも生みの苦しみの時期がありました。
『くるんぱち』にもまだまだ改良が必要だと考えています。
それは、どうすれば本当に折れない 『くるんぱち』 ができあがるのか?という点です。プラスチックの特性上、寒いところでは硬くなり、冬場はどうしても折れやすくなってしまうからです。難しい課題ではありますが、お客様に今以上に喜んでいただくために、今後もさらなる『くるんぱち』の改良を進めてまいりますので、どうぞご期待下さい!!
■ありがとうございました。くるんぱちのさらなる進化に期待しています!
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